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モーツァルト(3) フィガロの結婚 第4幕 スザンナのアリア

7月20日にフィガロの結婚に出てくる好きな曲を紹介しましたが、その続きです。
もう一つ好きな曲。Deh vieni, non tardar「恋人よ、早くここへ」もぜひ聴いておきたい曲ですね。

この曲はハチャメチャな1日の最後、伯爵婦人とスザンナの企みによって話が終焉に向かうという最後の第4楽章に歌われます。手紙の二重唱でしたためた伯爵へのお誘いの手紙。スザンナと伯爵夫人が入れ替わって伯爵を待ちます。スザンナと思って喜んで会いに来る伯爵が実際に会うのは伯爵夫人という設定。実はこの入れ替わりはフィガロも知らず、スザンナはフィガロが近くにいる事を承知でわざと彼を挑発するために伯爵への恋心をあらわすアリアをうたいます。フィガロは勘違い横恋慕で大変。という場面からフィナーレへ。

この「フィガロの結婚」では題名にも関わらずフィガロよりスザンナ(フィガロの結婚相手)のほうが多くの曲に出ずっぱりです。題名は「フィガロの結婚」ですが、実のところ「スザンナの結婚」の様相を呈しています。

ここで紹介したいのがDiana Damrau (ディアナ・ダムラウ)。驚異のコロラトゥーラ ソプラノといわれています。1971年ドイツ生まれのコロラトゥーラ ソプラノです。

コロラトゥーラとは高音を速い速度でころころ転がしながら歌う歌唱に特徴があります。メゾソプラノでは、コロラトゥーラを歌うロッシーニのセビリャの理髪師でのロジーナのアリア『今の歌声は (Una voce poco fa) 』が有名です。ご存知でしょうが、フィガロの結婚はセビリャの理髪師の後日談です。ロジーナは後の伯爵夫人。

Diana Damrauはとくにモーツァルト「魔笛」での夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」を得意とします。この超高音パートを歌いこなせるソプラノは世界で限られていると言われていますが、ダムラウはその中でもトップだそうですね。

スザンナのアリアを歌うDiana Damrauの映像が手に入りました。
スザンナのアリアはコロラトゥーラ ソプラノのパートではありませんが、ここでは落ち着いたやさしいメロディーを奏でています。東日本震災の後、メトロポリタンオペラ公演で来日しています。

Diana Damrau CDジャケット:Amazon JPから転載

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こちらはDiana Damrauの夜の女王のアリアの録音場面。高音域でのスタッカートを堪能してください。全身全霊を打ち込んで歌っていて大迫力です。歌い終わった後の緊張のほぐれが伝わってきます。


モーツァルトは魔笛で夜の女王(闇のシンボル)をスタッカートでザラストロ(日のシンボル)をレガートで歌わせていますね。陽陰の対比です。

もうひとつ、先ほどちょっと触れたロッシーニのロジーナのアリア。希有のメゾソプラノといわれているテレサ・ベルガンサが歌っています。


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