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富とは何か、富の配分について

ちょっと気になるサイトがありました。サイトの題名は  How rich are you? 

これは世界中であなたはどれ位の金持ちか?というサイトです。ホームページには次のような画面が出てきます。
How rich are you?

年収を入力して Show me the money?をクリックするとあなたが世界中で何番目位の金持ちか順位が出てきます。それと世界人口の中で何%位の位置なのかも出てきます。日本円でも入力できます。日本の平均年収の数値400万円を入力しますと、、281,008,696番目と出てきます。またその値はTOP4.68%だと分かります。
400万円

400万円の順位

年収を1,000万円位の高額にすると44,670,517番目でTOP0.74%にはいります。世界中では全く貧困な人たちが大変沢山いて富の配分がけっして平等ではない事がよくわかります。生まれてくる国や環境によって人々はその産声を上げたときから人生の生活状況が決まっているという厳然たる現実がここにあります。

上記の注意書きには下記のようなコメントも書いていますね。
- もし8ドルがあれば有機栽培のリンゴを8個買えるが、ホンジュラスで25本の果実の木を植えて農家が果物を販売する事も可能になる。
- もし30ドルがあれば、DVDを購入する事が出来るが、ハイチで救急セットを買う事も出来る。
- もし73ドルあれば新しい携帯電話を買うことができるが、ウガンダで孤児のモバイルエイズ診断が出来る。
- もし2400ドルあれば次世代のハイビジョンTVを買えるが、アンゴラの村で子供達に教育を施す事も出来る。

この計算の基になった人口とそれぞれの人々に配分される富の分布を下記に示します。
World distribution of money

このサイトは世界の飢餓や病気など極貧に喘ぐ人たちを救う目的で作られたサイトで義援金を訴えるものなのですね。しかしこの状況を見ると決して全ての人類が平等であるとは言えない現実を目の当たりにします。

一方見方を変えると違う側面が出てきます。個人の豊かさの問題はそれぞれの国の経済的事情により、お金の絶対値のみでははかり得ないところはあります。アメリカで最下位に位置する人たちの収入は、しかし世界を眺めるとけっしてものすごく低いわけではないでしょう。しかしアメリカでも極貧に苛まれている人がいる事も事実です。未だに国境とそこに暮らす人々の生活は大きく関係しています。そこで次に考えるのがそれぞれの国の内部の状況です。

経済でGini係数という貧富の差を表す指標がありますが、各国や地域別の一覧を下記に示します。米国CIAが調査した情報です。欧州やカナダなどは比較的小さくてアメリカ、中国、ロシア、南アフリカ、とくにナミビアなどは相当ひどい貧富の差がある事が一目瞭然です。自由主義であるアメリカは多分貧富の差が大きくなる傾向はありますが、富の再配分を是としたプロレタリアート興隆を掲げる共産主義の国、ロシアと中国でも貧富の差が日本などよりも大きいというのはどういう事でしょうか。
Gini_Coefficient_World_CIA_Report_2009.png
主な国別のジニ係数をグラフにしたのが下記の図です。日本のジニ係数が大きいか小さいかはいろいろな要素を考えなくてはならない所です。
国別シ#12441;ニ係数

日本のジニ係数の推移を調べてみました。厚生労働省のホームページにこれらのデータが公表されています(厚生労働省: 平成20年所得再配分調査報告書)。ここではまず所得別の世帯数の下図をグラフにしたデータがあります。そこに社会保障費と税金という再配分処置を含めた後の所得別世帯数分布データをあわせて表示します。ここで報告されているデータはCIA報告とは違っています。指標の取り方が違うのかもしれません。

年収別世帯数分布図 年収50万円から800万円以上まで50万円ごとに区切ってそれぞれの範囲の中に何世帯の人数がイルカを調べたデータです。青色のデータは生の収入ベースで考えた場合の分布。赤のグラフはこれに税金、社会保障、医療補助などの要素を加えたあとの分布です。50万円のひとは年金などで補助が出て実質的な収入は上がり、元々収入の多い人たちは税金を払って最終収入が少なくなります。所謂富みの再配分がおこなわれるという事です。
年収別分布表

下のグラフは1996年から2008年までのジニ係数の推移を示したものです。当初の所得に関してはジニ係数が大きくなっていることが分かります。再配分後のジニ係数はさほど大きくなっていません。
日本シ#12441;ニ係数推移

下記の表はジニ係数をどのように解釈するかを説明したものです。極端な場合ジニ係数が0だと全ての人の収入が全く均等に割り当てられているという事で、ジニ係数が1という事は国民の中で唯一1人の人が全ての富を握っているという事を意味します。
シ#12441;ニ係数解釈

1980年から1990年あたりは当初の所得の格差があまりなく国民一億総中産階級であると感じていました。
これらのデータから理解できる事は税金も社会保障もない状態での貧富の差は年を経るごとに大きくなっていきますが、今のところ社会保障と税金(や医療補助)の再配分効果により再配分後の貧富の差はかろうじてジニ係数からみても通常レベルに保たれているといえます。ただし老齢化が進み社会保障費、医療補助の減少が更に必要となり低所得者の税金収入が少ないまま推移すると再所得配分効果が少なくなり、実質的なジニ係数が増加していくことになりそうで、実感として富の差がひしひしと感じられるようになっていくようです。

いままでは日本ではそれほどの貧富の差がなく一億総中流という意識がありましたが、社会保障や税金の再配分効果が少なくなって実収入がもろに表(おもて)に出てくるようになると、これからは中産階級という概念がなくなっていきその結果待っているのは貧富の二極化とも言われています。なんだか憂鬱になる状況です。

富の追求が即心の豊かさにつながっている訳ではありませんが、効率第一の考え方が畢竟行き詰まる可能性も上記の数字の推移から読み取れるかもしれません。今後は人口の縮小、人口分布の調整、清貧の心構えなど今までとは違うスキームの事を考えていかなくてはならないかもしれません。変化を受け入れる事はつらい事ですがね。。。



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