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復原された東京駅物語:辰野金吾の心意気を引き継ぐ

東京駅舎が復原されて2012年10月1日にお披露目されました。

東京駅誕生までの歴史
東京駅は中央停車場として実は新橋駅(初代1872年)、上野駅(1883年)、当時甲武鉄道会社線と呼ばれていたJR中央線の終点であった万世橋駅(1912)のあとに造られた駅(1914年)でした。東京駅はこれらのターミナルを繋ぐ日本の中央駅と考えられたのですね。そのために駅舎は当時欧米に負けない位の壮大な建築物にしたいという思いがありました。その設計をまかされたのが辰野金吾(1854-1919)だったのです。辰野金吾は武士の出身で明治維新以降は建築学を学びました。れんが造りの建物を各地に残しています。リンク(KTの雑記帳:辰野金吾と近代建築)

日本一の東京駅舎の両翼をのばすように新橋と上野を結ぶ線路は全て高架にしてレンガ造りにする事が考えられました。東京駅を中心にしてまさにレンガの城壁のような構造物が考えられたのです。開業当時の東京駅と上野、新橋側に伸びたレンガ造りの高架橋の様子です。高架橋は関東大震災、東京大空襲にも絶えて今も山手線の軌道を支えて現役で頑張っています。この高架を設計して作り上げたのはドイツの技師フランツバルツァー(1857-1927)です。

下の写真は左に辰野金吾、右は高架橋についてのフランツバルツァーの論文(Die Hochbhan von Tokyo)です。この論文は日本鉄道の父島安次郎、子息でD51など多くの機関車を設計した島秀雄によって保存され、鉄道総合研究所に寄贈されました。
辰野金吾  高架橋論文

辰野金吾が設計した建築物の一例:(左)日本銀行本店と(右)浜寺公園駅
IMG_1182HDR_20121006224031.jpeg IMG_3145_6_7_tonemapped_20121006212836.jpeg

東京駅から伸びるレンガ造りの高架橋:(左)は東京駅から上野側、神田駅前の高架、(右)は新橋側有楽町近くの高架の様子。
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そして開業当時の旧東京駅。駅舎は皇居に向かう方向に作られ中央に皇室専用貴賓室で入り口が設けられました。改札口は北口と南口に設けられました。建物は立派でしたが必ずしも使い勝手が良い駅舎ではなかったとの話もあります。
旧東京駅

いまも外国大使が赴任すると東京駅の貴賓口から馬車で皇居に向かい皇居で信任状奉呈式が執り行われています。また、10月6日には山梨まで天皇皇后両陛下がお召し列車に乗車されて復原された東京駅貴賓口からお召し列車に乗車されたようですね。
信任状捧呈式儀装馬車 お召し列車

復原後の東京駅
この壮大な東京駅も太平洋戦争の空襲を受けて三階部分が焼けてしまいました。それを元に戻す復原工事が始まり今年の10月1日、工事完成の後営業を再開しました。早速もとの形になった東京駅を見てきました。以下はそのときの写真です。

東京駅正面貴賓室の入り口と北口ドーム。
IMG_8438_39_40_tonemapped.jpeg IMG_8387_8_9_tonemapped.jpeg

東京駅舎全景。なにしろ350mちかくある大きな駅なので、魚眼で撮影してやっと全景が入りました。ご覧の通り、今のところ、東京駅舎の上には八重洲側に大きなビルが建っていません。サウスタワーとノースタワーがまるで城壁の門の様になっていますね。
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南口のドーム側。東京中央郵便局側から撮影しました。この東京中央郵便局もビルの一部が保存されていますね。
IMG_8423_4_5_tonemapped.jpeg

中央口から南側を望んだ駅舎。壮大な建築である事が分かります。
IMG_8441_2_3_tonemapped.jpeg

10月1日から2013年2月24日まで東京駅ギャラリーで現代アート9つの物語と称する展示会が開催されています。入り口は北口改札口の近く。
Tokyo Station Gallery

北側ドームを2階の東京駅ギャラリーの通路から撮影。ドームの上を撮影する人や忙しく行き交う人々。
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一つのトピックは東京ステーションホテルがリノベーションされて営業を開始した事です。松本清張がこのホテルに宿泊して小説「点と線」を書いたのも有名な話です。東京駅のホームがトリックの舞台ですね。
南口のドーム、3階部分がホテルで南口には宴会場などの入り口があります。ホテルのロビーの様子など。
IMG_8435_6_7tonemapped_modified.jpeg 東京ステーションホテルロビー

さらにトピックをもう一つ。東京駅の屋根に葺かれる予定の石巻市雄勝(おがつ)町産のスレートが昨年の東日本大震災で流されてしまったのですが、その後泥の中からスレートが見つかり1万5千枚が洗浄の後使用可能という事でJR東日本は東京駅の屋根に生き残ったスレートを取り付ける事に決めたのです。震災から立ち上がった頑張りも東京駅の屋根に残されることになりました。また南口地下に被災地の小中学生が制作した雄勝石壁画も飾られるようになったとか。
雄勝石壁画
雄勝石復興プロジェクトFaceBookから転載。


東京駅創業からほぼ100年が経ちこの壮大な復原プロジェクトが完成しました。いろいろな人たちの気持ちが入魂されている復縁された東京駅は今後100年以上に渡って日本の行く末を見守っていくのでしょうね。


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