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PM2.5の世界的な分布

微小粒子状物質PM2.5(Particulate Matter)は髪の毛の10分の一の大きさで人体の肺の奥深くに侵入し、成分によっては喘息、気管支炎、心臓血管病などの疾患に多大な悪影響を及ぼすといわれている粒子です。昨今中国大陸から偏西風によって日本上空にも流れて来て大きな問題になっています。

正確なPM2.5の濃度測定には地上に設置した空気中の粒子を測定するセンサーが必要なのですが、開発途上国等ではそのようなデータを取る事が難しく、場合によっては不可能ともいえるのですが、その測定の不備を補う目的でNASAでは人工衛星をつかって宇宙空間からそのようなデータを測定できる方法はないか研究が続けられています。測定はMISR (Multi-Angle Imaging SpectroRadiometer)とMODIS (or Moderate Resolution Imaging Spectroradiometer) と呼ばれる人工衛星に搭載した分光放射照度計で実施されます。

上空からだと雲によって測定が邪魔をされたり、雪のような明るい場所では正確な測定が困難だとか、幾多の干渉問題を克服しなければなりません。最近のEnvironmental Health Perspectivesという雑誌にカナダのダルハウジー大学の研究者が発表したPM2.5に関する地図があります。この地図は2個の衛星をつかって全アエロゾルの総量を混合した値の分布を示したもので、NASAがWebで掲載してます。この地図は2001-2006年にわたる平均値をあらわしています。

800px-483897main_Global-PM-map.jpg

ただしここで注意しなければならないのは測定されているPM2.5の量が自然の粒子か人工的な物かの区別が困難だということです。都市近くの発電所や車の排気ガスに寄って発生する物や砂漠の鉱物の塵など色々です。今後の研究はどのようなPM2.5が健康にとって問題なのかを突き止めていく必要がありそうです。そのような課題はありますが、人工衛星を使ったこれらの測定結果はPM2.5環境状況をつかむ第一歩といえます。

さてこのような理解の上で上記の図をみると、主に旧大陸の赤道に近い領域に密度の高い所があるのがよくわかります。驚くのは北アフリカのサハラ砂漠地域での量の多さです。これらは多分自然にそのまま存在している粒子かもしれません。それと中国やインドの量の圧倒的な多さです。これらは人工的な産業廃棄プロセスによって生成されている粒子であると推察されます。偏西風の関係で日本にも影響があるのですがこの図では中国エリアの10%ぐらいの濃度で推移しているようです。

北アメリカも自動車の排気などで相当悪いと思ったんですが、この図を見る限りにおいては限られた都市部のみが極小的に高くその他の地域はあまり濃度がたかくない傾向を持っていますね。やはり広大な国土が幸いしているのでしょうか。NASAの説明では世界人口の80%以上の人がWHO(世界保健機関)の定める をこえたPM2.5を吸い込んでいることになるそうです。

詳細は:New Map Offers a Global View of Health-Sapping Air Pollution

上記の情報の他にWHO(世界保健機構)は2000年における大気汚染に関係する死亡者の国別分布は下記のようになっていると報告しています。単位は100万あたりの死亡者数です。
Air Pollution

NASAの発表しているPM2.5の図は地理的に粒子状物質が分布しているかを示していますが、WHOの図は国別なので、この二つの図を同じ観点から議論は出来ませんが、大体同じような傾向を示していますね。これをみると意外に日本の割合も高いことが分かります。

参照元: WHO; The urban environment




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