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ウィーンフィルニューイヤーコンサート2014

Barenboim.png新年恒例のウィーンフィルニューイヤーコンサート。今年の指揮者はダニエル・バレンボイム。今年71歳の巨匠ですが、彼はアルゼンチン生まれのユダヤ人で常々パレスチナ問題に関してイスラエルに和平を求める提言をしてきました。前回2009のニューイヤーコンサートの指揮のおりまさにイスラエルによって行われたガザ侵攻にたいし、指揮台から「2009年が世界平和の年になるように、中東で人間の正義が行われるように、私たちは期待します」と英語でスピーチしました。今回はそのような大きな政治問題も無く新年の挨拶は普通のものでしたが、平和を求める指揮者として今後も活躍をしていくのでしょう。

今年のプログラムは
New_Year_Concert2014_Program.png


とくに今回のコンサートでは最後のラデッキー行進曲で楽団全員と握手をするというパーフォマンスがありました。ニューイヤーコンサートの会場であるウィーン楽友協会の大ホールは結構狭くその間を行き来するのは大変ですが奏者の間をすり抜けて握手を続けました。握手の間バレンボイムは全然曲の指揮をしていなかったのですが、ウイーンフィルには体にしみ込んだ曲なのでしょう。そのアンコール締めくくりのラデッキー行進曲の動画です。



なお2015年ニューイヤーコンサートの指揮者は2007年に引き続きズービン・メータになったようです。又来年も楽しみですね。


モーツァルト:Ave Verum Corpus K618

今回はモーツァルトの小品を紹介したいと思います。一人夜中真っ黒な部屋で椅子に座ってとくにヘッドホンでこの曲を聴くと心が洗われるようになります。作品は「アヴェヴェルムコルプス: Ave Verum Corpus in D major K618」です。妻のコンスタンチェの療養を世話した合唱指揮者のために作曲した曲です。もともとアヴェヴェルムコプルスという曲は聖体賛美歌でモーツァルト以外でもフォーレなどが作曲しています。この曲はモーツァルト最後の年に生まれた曲でこの後、魔笛へと続きます。

Mozart K

歌詞を下記に示しましょう。

Ave verum corpus natum de Maria Virgine.
Vere passum immolatum in cruce pro homine:
cujus latus perforatum unda fluxit et sanguine.
Esto nobis praegustatum in mortis examine.

めでたし、乙女マリアより生まれ給いしまことのお体よ
人々のため犠牲となりて十字架上でまことの苦しみを受け
貫かれたその脇腹から血と水を流し給いし方よ
我らの臨終の試練をあらかじめ知らせ給え

楽譜(歌い出しの部分)です。
AveVerumCorpusScore.png

最後に動画。この曲を十分堪能してください。




図書館戦争

遅まきながら有川浩さんの図書館戦争を読みました。読み終えてみるとなかなか面白かったですよ。ハマってしまいました。

図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)
(2011/04/23)
有川 浩

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ライトノベル感覚のラブコメディータッチで書かれたシナリオを横糸とすれば縦糸にかなり重要なテーマである焚書の問題が述べられています。作家によると何でもこの小説は日本図書館協会の「図書館の自由に関する宣言」をヒントにして書きたいと思った動機から始まったとか。

人気があって続編やこの小説の他にアニメ動画や、実写版映画化されています。

さてその図書館宣言とは;

第1 図書館は資料収集の自由を有する。
第2 図書館は資料提供の自由を有する。
第3 図書館は利用者の秘密を守る。
第4 図書館はすべての検閲に反対する。
図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。

物語は架空の時代(昭和の後の正化)、書物・メディアの検閲権をもった政府機関と本を守るために図書館が組織した自衛組織の闘争を描いたものです。国家の検閲権はメディア良化法が成立しそれによって合法化されたのでした。それではなぜこのようなことになったのか? この作家は国民が国家のこのような動きに対してあまりにも無関心であったから...といわせています。

この話、昨今の憲法談義などにも相通じる事かもしれません。あまりに基本的な事柄で誰も常日頃実感を持てない所でじわっと状況が動いていく。日本国民日本国は同じだときわどい言葉をさりげなく通り過ぎていくような風潮が見られるのではないかと思います。国の成り立ち、民主主義は国民があってそれが国を構成している立場を取りますが、国が先にあって国民がその構成員であるという立ち位置をとると全く違う景色が描かれることがあります。私としては前者の考え方をとりたいと思っていますが。

489px-Heinrich_Heine-Oppenheim.jpgハインリッヒ・ハイネ(左写真; 1797年 - 1856年)の戯曲アルマンゾル("Almansor")で「焚書は序章に過ぎない。本を焼く国は、やがて人間も焼くようになる」と書いているそうですが、図書館戦争は大変怖い近未来の話を伏線にしています。ハイネの言葉は昔ドイツで本当にあった話が拠り所なのでしょうか。歴史上焚書は多く伝わっています。都合の悪いものは燃やしてしまえという事なのか。秦の始皇帝の焚書坑儒等もありました。時の権力者はその強大な力を手中に収めたときに何か大きく勘違いしていくのかもしれません。書籍の自由という概念も掘り下げていくと思いのほか明確な場所に修練していくとは思えないときがあります。歴史書をしたためた司馬遷は歴史作者はその時代に振り回される事無く粛々とおこった事柄を書き留めて未来に残す覚悟を示していますが、えてして歴史書などは時の権力者によって都合よく書かれるという事柄もあります。そうであっても検閲などには縛られたくないという思いを継続していく事が必要なのでしょう。


290578.jpgおっと、話が堅くなりました。映画も見てしまいました。実写版映画では榮倉奈々のはまり役という感じがして面白かったです。彼女は結構背が高いのですね。小説にでてくる笠原郁という主人公のキャラクターがそのまま実際の人間として飛び出て来たような感じ。V6の岡田さんとのコンビもよかったですね。(左写真出典TSB)

また有川浩さんが尊敬していた部類の読書好きであった俳優の故児玉清さんが写真で出演されていました。




印象:紺色のうねりが、コクリコ坂から

タイミングを逸していますが、、、

「コクリコ坂から」を遅まきながらテレビで鑑賞しました。主題歌の「さよならの夏」は有名ですが、挿入歌「紺色のうねりが」がたいへん印象的でした。作詞は宮崎駿、吾朗氏。宮沢賢治の「生徒諸君に寄せる」と題する詩を原案としたとか。

宮沢賢治

諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか



諸君よ 紺いろの地平線が膨らみ高まるときに
諸君はその中に没することを欲するか
じつに諸君はその地平線に於る
あらゆる形の山岳でなければならぬ
....


映画公開は2011年3月11日に大震災のあと。紺色のうねりとはまさしく津波を意味する言葉。オリジナルは将来の辛苦を越えて若人よ前進せよという賛歌。震災の前にこの作品は出来上がっていたようで直接は関係がありませんが、くしくも震災にあわれた人々への励ましの歌の如く響くことになりました。

横浜の風景とピアノ演奏「紺色のうねりが」


作詞:宮崎駿·宮崎吾朗(原案:宮澤賢治) 作曲:谷山浩子

紺色のうねりがのみつくす日が来ても
水平線に君は没するなかれ
われらは山岳の峰々となり
未来から吹く風に頭(こうべ)をあげよ

紺色のうねりがのみつくす日が来ても
水平線に君は没するなかれ

透明な宇宙の風と光を受けて
広い世界に正しい時代をつくれ
われらはたゆまなく進みつづけん
未来から吹く風にセイルをあげよ

紺色のうねりがのみつくす日が来ても
水平線に君は没するなかれ

59090_201108062025221644_1.jpg

もう一つこれも大きな反響を生んだ卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ 2011年3月24日に卒業式を控えていましたが、震災の影響で式を中止せざるを得なかった校長から卒業生へのメッセージです。そのときは30万のフォローがあったようで、将来を目指す卒業生への心の奥から絞り出した熱いメッセージです。

最近震災の復興に関してめっきり報道も少なくなってきました。目先の問題に左右されるのではなく、継続して注目していかなくてはならないと思っています。




ウイーンフィルニューイヤーコンサート2013

恒例の元旦のウイーンフィルコンサートが催されました。毎年NHKから衛星中継で放送されていて楽しみにしています。解説は女優の夏木マリさんと作曲家の池辺晋一郎さん。

Franz Welser Moest今年の指揮者は2011年に指揮をしたフランツ・ウェルザー・メスト。二度目です。オーストリア出身の指揮者で生粋のウインナワルツの名手。現在ウィーン国立歌劇場音楽総監督を勤めています。ウイーン歌劇場のオーケストラはウイーンフィルと同じメンバー。したがっていつもの仲間との阿吽の演奏ということになりますね。

フランツ・ウェルザー・メストによると;
(1) 今回のプログラムの特徴は初演といわれる物が全16曲のうちの11曲と大変意欲的になっている事です。シュトラウスの時代にはもうたくさんのワルツ曲があったようで、それを沢山紹介する意図があるようです。

(2) 今年はリヒャルト・ワグナーとジュゼッペ・ヴェルディの生誕200年という事で対照的な二人の作曲家の曲を演奏したこと。ワルツの多い中で、歌劇の曲は又違った響きで我々を楽しませてくれました。それにしてもウイーンフィルがワグナーを演奏するとなんとソフトに聞こえる事でしょう。ベルリンフィルとはまた違った音色になりますね。


これ以外にスッペの軽騎兵序曲など、日本の小学校でもよく聴く機会が多い作品等も含まれていました。

下記は今年のプログラムです。
Wiener Phi NEw Year Concert13

この後はアンコールで
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ《おしゃべりなかわいい口》 op.245
ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ《美しく青きドナウ》 op.314
ヨハン・シュトラウスⅠ世:ラデツキー行進曲 op.228

下記の画像はプログラム最後の曲ヨハンシュトラウス一世作曲の「エルンストの思い出あるいはベネチェアの謝肉祭、ファンタジー op.126」でのシーンです。2007年のコンサートでズービンメータによって取り上げられていましたがその演奏とは大分雰囲気が違います。バイオリニストのエルンストの思い出を綴った曲で、ベネチュアの謝肉祭の旋律をいろいろな楽器が変奏していきます。ニューイヤーコンサートならではの楽しい酒肴が用意されていました。
シーン1 シーン2
フランツ・ウェルザー・メストが各パートの演奏が終わったあとにぬいぐるみやその楽器のあわせた物をプレゼントしていきます。左の写真はホルン奏者にバイキングの帽子を渡した所です。右;最後にはコンサートマスターから逆にコックの帽子とかき混ぜ棒を渡されてしまいます。この棒で指揮をしてフィナーレです。


このコンサートのチケット入手は全く困難で、2014年のコンサートの入場券は今月27日までに登録をして抽選ということになっています。ちなみに2014年の指揮者はダニエル・バレンボイムで二度目の登場です。今から楽しみにしています。



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