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モーツァルト:Ave Verum Corpus K618

今回はモーツァルトの小品を紹介したいと思います。一人夜中真っ黒な部屋で椅子に座ってとくにヘッドホンでこの曲を聴くと心が洗われるようになります。作品は「アヴェヴェルムコルプス: Ave Verum Corpus in D major K618」です。妻のコンスタンチェの療養を世話した合唱指揮者のために作曲した曲です。もともとアヴェヴェルムコプルスという曲は聖体賛美歌でモーツァルト以外でもフォーレなどが作曲しています。この曲はモーツァルト最後の年に生まれた曲でこの後、魔笛へと続きます。

Mozart K

歌詞を下記に示しましょう。

Ave verum corpus natum de Maria Virgine.
Vere passum immolatum in cruce pro homine:
cujus latus perforatum unda fluxit et sanguine.
Esto nobis praegustatum in mortis examine.

めでたし、乙女マリアより生まれ給いしまことのお体よ
人々のため犠牲となりて十字架上でまことの苦しみを受け
貫かれたその脇腹から血と水を流し給いし方よ
我らの臨終の試練をあらかじめ知らせ給え

楽譜(歌い出しの部分)です。
AveVerumCorpusScore.png

最後に動画。この曲を十分堪能してください。




図書館戦争

遅まきながら有川浩さんの図書館戦争を読みました。読み終えてみるとなかなか面白かったですよ。ハマってしまいました。

図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)
(2011/04/23)
有川 浩

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ライトノベル感覚のラブコメディータッチで書かれたシナリオを横糸とすれば縦糸にかなり重要なテーマである焚書の問題が述べられています。作家によると何でもこの小説は日本図書館協会の「図書館の自由に関する宣言」をヒントにして書きたいと思った動機から始まったとか。

人気があって続編やこの小説の他にアニメ動画や、実写版映画化されています。

さてその図書館宣言とは;

第1 図書館は資料収集の自由を有する。
第2 図書館は資料提供の自由を有する。
第3 図書館は利用者の秘密を守る。
第4 図書館はすべての検閲に反対する。
図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。

物語は架空の時代(昭和の後の正化)、書物・メディアの検閲権をもった政府機関と本を守るために図書館が組織した自衛組織の闘争を描いたものです。国家の検閲権はメディア良化法が成立しそれによって合法化されたのでした。それではなぜこのようなことになったのか? この作家は国民が国家のこのような動きに対してあまりにも無関心であったから...といわせています。

この話、昨今の憲法談義などにも相通じる事かもしれません。あまりに基本的な事柄で誰も常日頃実感を持てない所でじわっと状況が動いていく。日本国民日本国は同じだときわどい言葉をさりげなく通り過ぎていくような風潮が見られるのではないかと思います。国の成り立ち、民主主義は国民があってそれが国を構成している立場を取りますが、国が先にあって国民がその構成員であるという立ち位置をとると全く違う景色が描かれることがあります。私としては前者の考え方をとりたいと思っていますが。

489px-Heinrich_Heine-Oppenheim.jpgハインリッヒ・ハイネ(左写真; 1797年 - 1856年)の戯曲アルマンゾル("Almansor")で「焚書は序章に過ぎない。本を焼く国は、やがて人間も焼くようになる」と書いているそうですが、図書館戦争は大変怖い近未来の話を伏線にしています。ハイネの言葉は昔ドイツで本当にあった話が拠り所なのでしょうか。歴史上焚書は多く伝わっています。都合の悪いものは燃やしてしまえという事なのか。秦の始皇帝の焚書坑儒等もありました。時の権力者はその強大な力を手中に収めたときに何か大きく勘違いしていくのかもしれません。書籍の自由という概念も掘り下げていくと思いのほか明確な場所に修練していくとは思えないときがあります。歴史書をしたためた司馬遷は歴史作者はその時代に振り回される事無く粛々とおこった事柄を書き留めて未来に残す覚悟を示していますが、えてして歴史書などは時の権力者によって都合よく書かれるという事柄もあります。そうであっても検閲などには縛られたくないという思いを継続していく事が必要なのでしょう。


290578.jpgおっと、話が堅くなりました。映画も見てしまいました。実写版映画では榮倉奈々のはまり役という感じがして面白かったです。彼女は結構背が高いのですね。小説にでてくる笠原郁という主人公のキャラクターがそのまま実際の人間として飛び出て来たような感じ。V6の岡田さんとのコンビもよかったですね。(左写真出典TSB)

また有川浩さんが尊敬していた部類の読書好きであった俳優の故児玉清さんが写真で出演されていました。




印象:紺色のうねりが、コクリコ坂から

タイミングを逸していますが、、、

「コクリコ坂から」を遅まきながらテレビで鑑賞しました。主題歌の「さよならの夏」は有名ですが、挿入歌「紺色のうねりが」がたいへん印象的でした。作詞は宮崎駿、吾朗氏。宮沢賢治の「生徒諸君に寄せる」と題する詩を原案としたとか。

宮沢賢治

諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか



諸君よ 紺いろの地平線が膨らみ高まるときに
諸君はその中に没することを欲するか
じつに諸君はその地平線に於る
あらゆる形の山岳でなければならぬ
....


映画公開は2011年3月11日に大震災のあと。紺色のうねりとはまさしく津波を意味する言葉。オリジナルは将来の辛苦を越えて若人よ前進せよという賛歌。震災の前にこの作品は出来上がっていたようで直接は関係がありませんが、くしくも震災にあわれた人々への励ましの歌の如く響くことになりました。

横浜の風景とピアノ演奏「紺色のうねりが」


作詞:宮崎駿·宮崎吾朗(原案:宮澤賢治) 作曲:谷山浩子

紺色のうねりがのみつくす日が来ても
水平線に君は没するなかれ
われらは山岳の峰々となり
未来から吹く風に頭(こうべ)をあげよ

紺色のうねりがのみつくす日が来ても
水平線に君は没するなかれ

透明な宇宙の風と光を受けて
広い世界に正しい時代をつくれ
われらはたゆまなく進みつづけん
未来から吹く風にセイルをあげよ

紺色のうねりがのみつくす日が来ても
水平線に君は没するなかれ

59090_201108062025221644_1.jpg

もう一つこれも大きな反響を生んだ卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ 2011年3月24日に卒業式を控えていましたが、震災の影響で式を中止せざるを得なかった校長から卒業生へのメッセージです。そのときは30万のフォローがあったようで、将来を目指す卒業生への心の奥から絞り出した熱いメッセージです。

最近震災の復興に関してめっきり報道も少なくなってきました。目先の問題に左右されるのではなく、継続して注目していかなくてはならないと思っています。




ウイーンフィルニューイヤーコンサート2013

恒例の元旦のウイーンフィルコンサートが催されました。毎年NHKから衛星中継で放送されていて楽しみにしています。解説は女優の夏木マリさんと作曲家の池辺晋一郎さん。

Franz Welser Moest今年の指揮者は2011年に指揮をしたフランツ・ウェルザー・メスト。二度目です。オーストリア出身の指揮者で生粋のウインナワルツの名手。現在ウィーン国立歌劇場音楽総監督を勤めています。ウイーン歌劇場のオーケストラはウイーンフィルと同じメンバー。したがっていつもの仲間との阿吽の演奏ということになりますね。

フランツ・ウェルザー・メストによると;
(1) 今回のプログラムの特徴は初演といわれる物が全16曲のうちの11曲と大変意欲的になっている事です。シュトラウスの時代にはもうたくさんのワルツ曲があったようで、それを沢山紹介する意図があるようです。

(2) 今年はリヒャルト・ワグナーとジュゼッペ・ヴェルディの生誕200年という事で対照的な二人の作曲家の曲を演奏したこと。ワルツの多い中で、歌劇の曲は又違った響きで我々を楽しませてくれました。それにしてもウイーンフィルがワグナーを演奏するとなんとソフトに聞こえる事でしょう。ベルリンフィルとはまた違った音色になりますね。


これ以外にスッペの軽騎兵序曲など、日本の小学校でもよく聴く機会が多い作品等も含まれていました。

下記は今年のプログラムです。
Wiener Phi NEw Year Concert13

この後はアンコールで
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ《おしゃべりなかわいい口》 op.245
ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ《美しく青きドナウ》 op.314
ヨハン・シュトラウスⅠ世:ラデツキー行進曲 op.228

下記の画像はプログラム最後の曲ヨハンシュトラウス一世作曲の「エルンストの思い出あるいはベネチェアの謝肉祭、ファンタジー op.126」でのシーンです。2007年のコンサートでズービンメータによって取り上げられていましたがその演奏とは大分雰囲気が違います。バイオリニストのエルンストの思い出を綴った曲で、ベネチュアの謝肉祭の旋律をいろいろな楽器が変奏していきます。ニューイヤーコンサートならではの楽しい酒肴が用意されていました。
シーン1 シーン2
フランツ・ウェルザー・メストが各パートの演奏が終わったあとにぬいぐるみやその楽器のあわせた物をプレゼントしていきます。左の写真はホルン奏者にバイキングの帽子を渡した所です。右;最後にはコンサートマスターから逆にコックの帽子とかき混ぜ棒を渡されてしまいます。この棒で指揮をしてフィナーレです。


このコンサートのチケット入手は全く困難で、2014年のコンサートの入場券は今月27日までに登録をして抽選ということになっています。ちなみに2014年の指揮者はダニエル・バレンボイムで二度目の登場です。今から楽しみにしています。



時には昔の話を:もう一人のポルコロッソ

1992年に公開された宮崎駿監督の長編アニメ『紅の豚:ポルコロッソ』。それ以前やそれ以降の宮崎作品とひと味違う映画です。
もともとこの映画は模型雑誌に宮崎監督が掲載した『飛行艇時代』を原作として30分程度の日本航空機内映画用として企画されたようなのですが、どんどん構想が大きくなり劇場用映画として公開されたようです。機内映画が来本意あるという事はそれを見る人々が主にビジネスマンであるという前提がありました。大人(とくに男性)がみて魅力的な舞台が用意されたのですね。物語は第一次世界大戦後、大恐慌が到来するちょうど手前の時代を背景に元イタリア空軍パイロットであった主人公が厭戦気分になったのかどうか定かではありませんが自ら魔法をかけて豚になって、海賊ならぬ空賊からクライアントを守る賞金稼ぎ稼業をしながら空を飛んでいるという筋書きになっています。格好は豚ですがその振る舞いがカサブランカのハンフリーボガードのようなかっこよさです。『飛ばねぇ豚はただの豚だ』等という台詞をはきながら男らしさを醸し出しています。森山周一郎の声がとっても似合っていました。
初飛行 Porco Rosso

ポルコロッソの活躍する舞台はアドリア海。この映画に出てくるのは男臭い男達。空賊(マンマユート:まま怖いよ軍団)のボスでさえ人情に厚い男に描かれています。主人公が心を寄せるホテルアンドリアーノのマダムジーナ(声:加藤登紀子)と優秀な整備士の女の子フィオピッコロがからむ淡い愛の感じがするお芝居になっています。昔を見つめてあの頃はという話になるような素敵な映画でした。下の写真はアドリア海の名勝ドブロブニク旧市街(クロアチア)。
アト#12441;リア海 Adriana Sea
右側の地図でアドリア海の位置がわかりますね。イタリア半島とバルカン半島に挟まれた地域です。ローマとドブロブニク市の位置関係を示しています。この地域はいろいろな人種が交錯し第一次世界大戦の発端となったサラエボ事件も起こっています。地政学的に難しい地域ですね。しかしそのような人間の事情とは別に自然はこの写真のようにたいそう美しいものです。

主人公が操る飛行艇はサボイヤS21型の改良機となっていますが、じつはこれ宮崎監督の創作で、実際のサボイヤS21と呼ばれた飛行艇は複葉機だったそうです。参考にしたのは左下写真のマッキM33という飛行艇です。改良後にエンジンは原作ではロールスロイスのケストレルとよばれる750馬力のものですが、映画ではこれがフィアットAS.2約800馬力に変わっています。つまりイギリス製のエンジンからイタリア製のエンジンに変えているのですね。宮崎監督のこだわりがひょっとするとあったのかもしれません。ところでエンジンの筐体にはよく見るとGHIBLI(ジブリ)と刻印がうたれていました。

機体の色は赤、当時レーシングカーでイタリアはフェラーリなど赤がナショナルカラーだったそうです。サボイアS21の尾翼にはポルコロッソの出身地であるジェノバの市章旗を形どったシンボルが書かれていますが、イタリア軍の飛行機の尾翼には当時通右下の紋章が描かれていたという話もあります。まあポルコロッソはもう軍人ではなかったので彼独自の紋章を付けていたとの設定ですね。

Macchi_M33.jpg 800px-Flag_of_Italysvg.png



下の本が原作が掲載されている飛行艇時代です。中には原作物語とサボイヤS21やその他紅の豚に登場する飛行艇の話が盛りだくさん述べられています。
飛行艇時代―映画『紅の豚』原作飛行艇時代―映画『紅の豚』原作
(2004/10)
宮崎 駿

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この映画のエンドロールに流れる加藤登紀子さんの歌、『時には昔の話を』を聞いているとまさしく自分の若い時代の事を思い起こします。この歌を選んだ宮崎監督のメッセージはこの映画がけっして子供向けの話ではなく少し疲れた大人の映画に捧げるものだと感じます。宮崎駿監督や加藤登紀子さんは1940年代前半に誕生し60年安保を多感な年代のときに経験しました。戦後が終わって次の世界に入る手前のまさに日本がこれからどこに向かうかを肌で感じる世代だったのでしょう。それが30年程経って出来上がったのが紅の豚。彼らより約10年程遅れて生まれてきた私には70年安保の年がまさしくそのような熱い経験をした時期になりました。周りが新しい時代に入っていく息吹を感じる貴重な経験をしたと思っています。

ピアノスコアの一部:1986年9月25日にリリース。1992年の紅の豚のエンドロール音楽に使用され広く知られるようになりました。ごく普通の暮らしをしている中年になったある日、遠くを眺めながら振り返る..若くて無鉄砲な生き方をしていた頃の自分と仲間を思い出す歌詞がなんともいえません。
時には昔の話を


さてここからはもう一つの話題、実在したポルコロッソともいうべき飛行機野郎。こちらの主人公はイギリス人。
Alfred1.jpg 1905年に写真家としてのキャリアを始めたアルフレッド・ブッカム(Alfred Buckham)がその人です。子供時代は病気がちで医者から両親は田舎で暮らす事を勧められました。学校に通学する事も難儀な事だったので叔父に学問を教えてもらったぐらいです。しかしそのような病弱を克服し少年は空を飛ぶ事と写真を学び飛行写真家になりました。多いに驚くべき事はあれだけ弱い子だったのが強い嵐の中での機上からの撮影を好むようになっていた事です。第一次世界大戦では空軍の偵察カメラマンとして飛行機に搭乗しました。自ら乗っている飛行機の機影を写真フレームの中に入れる事を嫌った彼は危険も顧みず足をフレームに縛り付けて翼の上に立って撮影を行ったのでした。人事で9度の墜落を経験して8度は無傷でしたが、9度目の墜落で気道切開の手術を受け小さなパイプで呼吸をしなければならない人生を送ります。が、その後も引き続き撮影をしたそうです。空からの視界を執念をもって撮り続けたと言っても過言ではなさそうです。

悪天候に果敢に挑んだ写真があります。左下の写真は1916年10月10日の墜落現場。彼は無傷だったのですが、残念な事に操縦士は2日後に死亡。右下の写真は砲塔に作られた滑走プラットフォームから今まさに飛び出そうとする彼の飛行機の瞬間。今から考えると随分乱暴な行動のようですね。
Crash.gif GunPlatform.gif

アルフレッドブッカムの業績を記録したオフィシャルサイトがあります。↓
Captain Alfred Buckham Official Site (英語)

彼の作品をまとめた動画を作りました。素晴らしい写真を堪能してください。


後年『星の王子様』の作品などで有名で宮崎駿監督も好きな郵便飛行の操縦士サン=テグジュペリも同じような景色を見ていたのでしょうか。下の本はサン=テグジュペリ(愛称サンテックス)の『夜間飛行』という本です。表紙は宮崎駿作品です。

夜間飛行 (新潮文庫)夜間飛行 (新潮文庫)
(1956/02)
サン=テグジュペリ

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